私立高校授業料の実質無償化について
高等学校等就学支援金(返還扶養の授業料支援)の制度改正で、私立高校等に通う生徒への支援が手厚くなります!
私立高校の学費と2020年度からの私立高校実質無償化について。実際どれだけの学費がかかるのかについて、新潟県について抜粋して解説していきたい思います、
- 1 年収590万未満の世帯で私立高校授業料は実質無償化!
- 2 申請方法から認定を受けるまで
- 3 私立高校の授業料・入学金の平均
- 4 実際の負担金がどれくらいになるのか一覧にしてみました!
- 5 授業料以外にかかる費用も準備しましょう
- まとめ
1 年収590万未満の世帯で私立高校授業料は実質無償化!
2020年度より、年収の目安が590万円未満の家庭では、私立高校に通う高校生への国の就学支援金の上限が39万6000円に引き上げられました。
授業料が39万6000円以下の場合は、実質無償ということになります。
学費の面で高校に通えなかった方にも、選択肢が広がり、私立高校への進学も視野に入れることができるようになりました。
※「年収590万円未満」は目安ですので、家族構成や共働き世帯がどうかについても金額が変わり、年収が590万円を越えても適用されることがあります。
2 申請方法から認定を受けるまで
(1)新入生の皆さん
入学時の4月など手続きが必要な時期に学校から案内があります。
※令和2年4月より、一部の書類がオンラインにより提出できるようになりました。
(2)在校生の皆さん
収入状況の届出を行う7月頃に学校から案内があります。
提出された書類をもとに、都道府県が受給資格を認定します。
就学支援金は、学校が本人に代わって受け取り、授業料に充てられます。受給資格が認定されるまでは、授業料を支払う必要がありますので、注意が必要です。
すでに支払った授業料がどのように返還されるかは、高校ごとに異なります。
3 私立高校の授業料・入学金の平均
私立高校の学費のうち、主なものは授業料と施設整備費等です。また初年度は入学金も必要です。
令和元年度、私立高校等の学費平均額 (円)
授業料 | 入学金 | 施設整備費等 | 合計 |
309,659 | 150,000 | 119,369 | 579,028 |
文部科学省「令和元年度私立高等学校等初年度授業料等の調査結果について」より
4 実際の負担金がどれくらいになるのか一覧にしてみました!
就学支援金を無事に受け取れた場合の実際の負担額はいくらになるか。
3年間の合計も加えてまとめてみました。
(1)世帯年収の目安:590万未満
学年(年次) | 1年次 | 2年次 | 3年次 |
入学金(円) |
150,000 |
〆 | 〆 |
施設設備費(円) | 119.369 | 119,369 | 119,369 |
授業料(円) | 309,659 | 309,659 | 309,659 |
納入金額の合計 | 579,028 | 429,028 | 429,028 |
就学支援金支給額 | `-309,659 | `-309,659 | `-309,659 |
1年間の実質負担額 | 269,369 | 119,369 | 119,369 |
3年間の実質負担額は508,107円
(2)世帯年収の目安:590万~910万円
学年(年次) | 1年次 | 2年次 | 3年次 |
入学金(円) | 150,000 | 〆 | 〆 |
施設設備費(円) | 119,369 | 119,369 | 119,369 |
授業料(円) | 309,659 | 309,659 | 309,659 |
納入金額の合計 | 579,028 | 429,028 | 429,028 |
就学支援金支給額 | `-118,800 | `-118,800 | `-118,800 |
1年間の実質負担額 | 460,228 | 310,228 | 310,228 |
3年間の実質負担額は1,080,684円
1年間(初年度を含む)のおおよその実質負担額に加えて、塾等の習い事費等がかかりますので、月額だと約4万円程かかると言われています。
5 授業料以外にかかる費用も準備しましょう
・制服代:3万2千円 ・体操着代:1万5千円
・通学カバン:4500円 ・上履き代:1500円
・体育館シューズ代:3000円 ・通学靴代:3000円
等で合計10万円くらいになります。
高校によっては、制服代で10万円。就学旅行代で20万円かかる事もあるので、慌てることがないように事前にしっかり調べておきましょう。
その他の支援制度については、下記を参考にして頂けたらと思います。
まとめ
教育費は、支援制度、図書館、部活等を活用して最小限にすることで、生活費に加えることが何とかできると思います。まだまだ地域ごとの支援制度があるかと思いますので、どんどん活用していきましょう。
大学費用は桁違いですので、事前の準備が必要になりますが、こちらも貯め方が複数ありますので、学校生活を諦める必要は少しもありません。