教育にかかる学費の目安と教育資金の借入先について

一人の子供を育てるために、いくら必要なのか?

おおよその目安として2000万円かかると言われていますが、実際にかかる費用の内訳とは?支援制度はないのか?どのようにお金を用意すれば良いのかについて、不安が尽きなかったのでまとめてみました。

 

f:id:sayu2020:20210117204454j:plain

 

 

 

1 幼稚園~高校卒業までの15年間

幼稚園(3年間) 小学校(6年間) 中学校(3年間) 高校(3年間) 合計
公立 65万円 193万円 146万円 137万円 541万円
私立 158万円 959万円 421万円 290万円 1830万円

※出典:2018年度 子供の学習費調査(野村証券作成) 

 

各教育機関での費用を見ると、用意が大変な額に思いますが月額で換算すると

・幼稚園:月額約1.8万円

・小学校:月額約2.6万円

・中学校:月額約4万円

・高校:月額約約4万円

になります。一度に用意することは出来ませんが、月に4万円程ならなんとか家計に入れて考えた方が良さそうです。

 

様々な書籍やネット等で小学校までが貯め時と言われています。月にかかる費用が一番少ない時期に、その後の負担軽減を考慮して貯めておくことが必要になってくるのだと解釈しました。

 

内訳としては、

・授業料

・就学旅行代

・学校納付金

・学習材料費等

・教科外活動費

・通学関係費

・塾代(習い事等)

などが学費としてかかってきます。

 

2 大学費用(学費)

国立(昼間部) 私立(文化系) 私立(理科系) 私立(医師系) 私立短大
入学費 28万円 23万円 25万円 107万円 24万円
授業料・施設設備費 54万円 150万円 200万円 534万円 103万円
合計 243万円 623万円 825万円 3311万円 230万円

 

 

3 大学生(昼間部)の生活費(年間)

居住形態 年合計(4年間) 食費 住居・光熱費 保健衛生費 娯楽・嗜好費 その他日常費 通学費
自宅通学 51万円(205万円) 10万円 4万円 13万円 14万円 10万円
学寮 87万円(348万円) 24万円 31万円 3万円 11万円 16万円 2万円
下宿・アパートその他 111万円(445万円) 28万円 47万円 4万円 15万円 17万円 2万円

 

大学費用は、準備しておかないと賄いきれない額になってきます。

大学費用の貯め方として、まとめてみましたので、こちらを参考にしてください。

児童手当ての総額についても記載してあります。

 

www.sayu-murisinai.com

 

上記の貯め方が出来なくても、大学を諦める必要はありません。

奨学金等の大学費を貸してくれる制度もありますので、活用を検討してみましょう。

また、奨学金では、高校2年生までの成績をもとに有利な奨学金もありますので、お子さんと良く相談しておきましょう。 

 

 

4 教育ローン

<特徴>

・一般の教育ローンに比べて低利で、返済期間が長い。

・借入金の対象は、学校納付金以外にも受験費用・教材費も含む

(還俗3ヶ月以上の留学であれば、海外の大学費も利用可)

・契約者は保護者で、奨学金(子供が契約者)と併用可

・子供の在学中、利息のみ返済が可

 

<その他>

・受け付け窓口は、日本政策金融公庫支店他銀行でも取扱有。

・連帯保証人の代わりに、保証機関の利用が可能(保証料が必要) 

 

 (1)国の教育ローンの概要

項目 概要
金利 1.7%(固定)
借入上限 450万円
返済期間 15年以内※
申込 いつでも
借入金 一括貸与

※母(父)子家庭や世帯年収等の条件にあてはまれば18年以内 

 

(2)利用条件

子供の人数 世帯年収上限額
1人 790万円
2人 890万円※
3人 990万円
4人 1090万円
5人 1190万円

※子供2人まで、借入上限額が990万円の緩和(上限緩和要件有) 

 

(3)返済例

 お借入金額が100万円。ご返済期間が10年間の場合

毎月の返済額 9.200円(119回払) 総返済額 1.087.800円

 

5 奨学金

<特徴>

・奨学金は、卒業後に子供が返還。

・第1種奨学金(無利息)と第2種奨学金(利息付)がある。

・申込みは、在学している学校を通じて行う(入学前・入学後)

 

<返済方法>

・貸与終了の翌日から7ヶ月目より返済開始(毎月口座引き落とし)

・定額返済方式(返済例参照)

 

日本学生支援機構による貸与奨学金の種類

種類 返済 貸与金額 利息 学力基準 家計基準(4人世帯の場合の目安)
第1種 大学国立(自宅)45.000円大学私立(自宅外)64.000円 高校の成績が平均3.5以上 家計収入(年額)が747万円以下
第2種 大学(国立私立問わず※)2~12万円※学部により他基準有 有(固定) 高等学校等における成績が平均種順以上等 家計収入(年額)が1.100万円以下

 

第2種返還例

貸与月額 貸与総額 返済総額:固定金利(年0.156%)の場合 返還回数(年)
50.000円 2.400.000     2.430.093円 180回(15年)

 

 

まとめ

教育にかかる費用の概算と借入先は以上になります。

上記の費用を見てみると、蓄えを必要とする学費は大学費となります。

高校生活までは、なんとか生活費に加えて捻出できそうですが、大学費用は事前に準備しておかなければ、家計的には非常に厳しい状況となります。

資金を丸々用意できなくとも、大学を諦めることはありません。

学費の借入制度もありますので、お子さんと返済額や通勤方法等を良く話し合っておきましょう。